瀬戸内海汽船の『瀬戸内海 春のおさんぽクルーズ!』は、宮島口港、宮島港、広島港、グランドプリンス広島前、呉港の5つの港より発着できて、大変便利。ますます参加しやすくなりました。各コースとも、風光明媚な瀬戸内海をクルージングしながら、島の歴史や物産、観光を心ゆくまで楽しめます。
そこで、瀬戸内海汽船の瀬戸さんにクルーズの魅力について教えていただきました。
また、中国新聞Cueスタッフが「春のおさんぽクルーズ Cコース」を体験! その様子も合わせてお伝えします。

高速船「はやしお」で行く、『瀬戸内海 春のおさんぽクルーズ!』

高速船はやしお

『春のおさんぽクルーズ』は、チャーター高速船「はやしお」で瀬戸内海の島々を周遊するクルーズ。機動力の高さを生かし、普段は行けない島々や、大型の船では着岸できない港などを巡る、瀬戸内海を再発見する船旅です。
定員は90名、ゆったりとした船内にはトイレ・自動販売機も完備。クルーズ中は添乗員は同行しませんが、船内ではベテランマリンガイドさんがご案内!お散歩クルーズを楽しませてくれます。

瀬戸内海汽船の海好き、船好き、島好きのスタッフさんが提供するクルージングコース。今ではリピーターも多く、人気の定番ツアーも生まれています。今回はそんな『おさんぽクルーズ』のCコース・Dコース・Eコースにスポットをあててご紹介します。

『2010年春のおさんぽクルージング』C・D・Eコースのご紹介

春のおさんぽクルーズコースマップ

cコース

大山祇神社(おおやまずみじんじゃ)おさんぽクルーズのなかでも定番となり、リピーターも多いCコース。
選べる上陸観光地は「瀬戸田満喫コース」と「御手洗→大三島コース」。現地ガイドさんによる史跡めぐりは、たっぷりの1時間半。島の魅力を満喫できそう。中でも御手洗には、江戸時代以降、潮待ち・風待ちの港町として栄えた古い街並みが多く残されており、まるで昔にタイムスリップしたかのような、どこか懐かしいゆったりとした時が流れます。

その後、昨年開通10周年のしまなみ海道へ。中でも人気の「多々羅大橋」「大三島橋」「伯方・大島大橋」の三橋をめぐります。
逃せないシャッターチャンスは橋の下! 普段は見ることのない下から見上げる橋は圧巻です。確かにこのアングル・・・カメラ好き、橋好きにはたまらないスポットなのでは・・・。
宮窪「村上水軍博物館」では国の軍事・政治も左右させた「村上水軍」の歴史を見学。村上水軍を紹介する展示物や瀬戸内海をみわたせる展望が楽しめます。「体験ルーム」では甲冑や小袖を着たり、小早船の櫓を漕いだりと、当時の雰囲気を体験することもできます。もちろん係員さんのガイド付きだから、歴史に詳しくなくても楽しめそう。
村上水軍博物館そしてCコースの目玉はなんといっても潮流体験! ダイナミックな潮の流れを体感できます。
昼食は、しまなみNo.1人気の「鯛めし」が待ってます。

瀬戸さんの一押し情報
能島潮流体験おすすめは、なんといっても『能島潮流体験』。
古来より瀬戸内海を往来する船にとって最大の難所と言われた激しい潮流を、リアルに感じていただけると思います。
”大迫力”の秘密は綿密な計算の上にはじき出し、選び抜いた最大潮流だからこそ。この日、この時でないと味わえない感動です。ライフジャケットを着て、小舟で自然に身を任せる”大迫力の潮流体験”は絶対おすすめです。
島の人との交流マーケットや、現地ガイドさんなど、島民の方々とのふれあいも楽しみの一つです。

▲ TO TOP

dコース

来島大橋おさんぽクルーズのなかでは新しいDコース。
瀬戸内海には大小さまざまな島を結ぶ、さまざまな橋があります。
「平清盛」が開削したと伝わる「音戸の瀬戸」。ここを行き交う船舶の運航を妨げないように設計された「らせん式の道路とループ式の橋」をもつ日本初のアーチ型ループ式高架橋「音戸大橋」をくぐり、橋長1175メートルの吊り橋「安芸灘大橋」へと進みます。そして来島海峡をまたぎ四国・今治から大島へと渡る総延長4km世界初の3連吊橋「来島海峡大橋」の雄大さに感動しながら仙酔島へ。今話題の「龍馬といろは丸展」を見学後、お待ちかねの昼食です!
昼食後は、いよいよ渡船「平成いろは丸」で靹の浦へと渡ります。
龍馬率いる「海援隊」の蒸気船「いろは丸」が長崎を出航、瀬戸内海を大坂へと向かう途中、鞆の浦沖で紀州藩の大型蒸気船「明光丸」と衝突し沈没。龍馬たちは難を逃れ上陸したのがこの鞆の浦。それから143年の時を経て、市営渡船の「平成いろは丸」を新造し、「龍馬といろは丸展」を開催する仙酔島と靹の浦を結んでます。船内には龍馬の写真や古いコンパス、舵輪などが展示され、海援隊の一員になった気分を味わえそう。
いろは丸靹の浦では現地の「龍馬ガイド」さんによる案内で、龍馬宿泊所跡・いろは丸展示館などを観光。フリータイムも合わせて、たっぷり2時間半。思い思いの靹の浦を楽しめそうですね。

歴史ブーム、龍馬ブームで気になる靹の浦。歴女のみなさんにもかなり気になるコースみたいです。
帰路には船にゆられながら、尾道水道で多くの船が出入りする様子に、瀬戸内海の美しさを再発見できるのではないでしょうか。

瀬戸さん一押し情報
尾道水道と来島海峡大橋はしまなみ海道のゴールデンルートと言われています。しまなみで一番の見どころをいいとこどりのこのルート。
一日で船旅ができる限界を目指し! まさに船好きの人のためのコースとなっています。

そんなDコースの中でも一番のおすすめは仙酔島。周囲約5.2kmのこの島は、「仙人が酔うほど美しい島」というのが、島の名前の由来といわれています。日本で最初の国立公園に指定された仙酔島、太古の時代から残る大自然を満喫できます。日本で唯一の5色岩がありパワースポットとしても注目されています。

▲ TO TOP

eコース

一度は行ってみたい場所だけど、なかなか行きにくい場所をツアーにし戦艦大和の模型ました。ガイドさんの案内があるので、より深く観光することができるのは、Eコースの「海軍ルート」。

まず、大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)を見学。この博物館では呉市が明治以降の日本の近代化に携わった、呉の歴史と帝国海軍、各種艦艇・航空機などの造船、鉄鋼に関連した科学技術を知ることができます。10分の1戦艦「大和」や、零式艦上戦闘機、人間魚雷「回天」などの実物資料で戦争の悲惨さや平和の大切さを伝えています。続いて、「アレイからすこじま」へ。名前の由来は「からすこじま」(大正時代に魚雷発射訓練場として埋立)という小島の名前と、英語の小道(アレイ)から付けられました。ここは国内で唯一、潜水艦を間近で見ることができる場所です。

海上自衛隊第1術科学校次に、江田島小用港から貸切バスで、江田島術科学校へ。当時世界三大兵学校の一つに数えられた旧海軍兵学校です。校内係員さんの案内で見学します。教育資料館館内では、若き特攻隊員の遺書や遺品が保存され、訪問者に深い感銘を与えています。

江田島術科学校を後に、柱島の戦艦陸奥沈没地点をまわり、倉橋島へと向かいます。
倉橋島では「くらはしボランティアの会」の方による案内で、桂浜、万葉歌碑、長門の造船歴史館(遣唐使船)などを散策。倉橋島は古くは「長門(ながと)の島」といい、約1200年前の万葉の歌にも歌われており、古来から造船、海運の盛んな島として栄えてきました。 島の方の温かさが伝わる案内とお土産販売も楽しみ。
最後に宮島鳥居沖を港へと戻ります。昼食は海軍弁当!

瀬戸さんの一押し情報
海軍ルートと名付けたこのツアーは、海軍の歴史や科学技術を知るツアーです。今回は戦艦陸奥に注目してお話します。

戦艦「長門」と「陸奥」は世界で最初に40cm主砲を搭載した戦艦で、連合艦隊旗艦を長く務め、日本海軍の象徴として戦前の日本国民に最も親しまれた軍艦です。戦艦「陸奥」は昭和18年6月8日、この瀬戸内海で原因不明の爆発をおこし爆沈しました。助けられた乗組員はわずかだったといいます。大和ミュージアムには戦艦陸奥のスクリューと主舵、主砲身が展示されており、術科学校には、主砲(陸奥は40cmの主砲を8門搭載しており、これはその4番砲塔)があります。

▲ TO TOP

クルージング予備知識

現地ガイドさん訪問先の島々には現地ガイドさんがいて、わかりやすく、楽しくガイドをしてくださるので、詳しい知識がなくても大丈夫。
昼食はなるべく島料理にこだわって、「島ならでは」の食材で食事が楽しめるように考えられているそうです。
途中の上陸観光では、なるべく時間をとり、楽しく散策できるように配慮されているので、歩きやすい服装で参加してくださいとのこと。
クルーズになれた方は、船の上でのひと時を、本を読んだり音楽を聴いたりと、思い思いにすごされているようです。
お気に入りの一冊を忍ばせて・・なんて準備があると自分の時間を楽しめるかもしれませんね。

船の中では、デッキに行ったりきたりと自由に行動できるので、窮屈さはあまり感じられないのでは。
ひとりでの参加者も多く、自分の時間を楽しみながらゆったりと観光する感じでしょうか。
船と言えば「船酔い」が心配ですが、波の穏やかな瀬戸内海、船酔いされる方はあまりいらっしゃらないそうです。

▲ TO TOP

瀬戸内海汽船、これからのクルージング

最後に瀬戸さんに、これからのクルージングについて伺いました。
秋口はマニアックなツアーを企画、いままでにない新しい島にも行く予定だとか。キーワードは、「個人ではなかなか行きにくい島」
ツアーの内容・島の名前はまだひみつですが、「こうご期待!」とのこと。う〜ん、気になります!
海から陸の景色を眺め、橋を下から見上げたり、島の意外な発見や交流があったりと、のんびり、わくわくの船旅。
ぜひ一度、参加されてみてはいかがでしょうか。

▲ TO TOP

春のおさんぽクルーズ運航スケジュール(4月〜6月)

スケジュール

高速船はやしお船内とスナップ

▲ TO TOP

瀬戸内海汽船の瀬戸さん

瀬戸内海汽船 瀬戸さん

ショップデータ

お申し込み・お問合せ  TEL082-545-5501

会社
瀬戸内海クルーズ株式会社
瀬戸内海汽船トラベルサービス
所在地
〒739-0031広島市中区紙屋町1-6-12えひめでぃあ内
営業時間
平日9:00〜18:00
公式サイト
http://www.setonaikaikisen.co.jp/travel/