瀬戸内海の島々を歩いて楽しむ「せとうち島ウォーキング」。8回目は 周防大島(約6kmのウォーキング)と『回天』の訓練基地跡・山口県周南市“大津島”を訪ねます。


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2015年14日(日)

周防大島にて、安芸灘を眺めながら約6Kmのウォーキングを楽しんだあと、農家レストランで地元の食材を使った昼食を堪能。周南市大津島では、ガイドの案内とともに回天記念館・回天訓練基地跡を訪ねました。


高速船”はやしお”で周防大島

今回は島ウォーキングの参加者と一緒に、「回天の訓練基地大津島、陸奥の沈没地点を望む周防大島 おさんぽクルーズ」参加者が、高速船はやしおに乗り込んで出発です。ウォーキング参加者は22名。心配したお天気もまずまずです。

 

船は、宮島港、広島港、プリンスホテル前、呉港とまわり、早瀬大橋をくぐって周防大島・伊保田港へ。

目の前に広がる島の歴史や陸奥沈没地点など、マリンガイドさんの案内を聞きながら、周防大島(屋代島)を目指します。

 

伊保田港から安芸灘を眺めながら、約6Kmをウォーキング

伊保田港上陸後、おさんぽクルーズ参加者とは一旦お別れ。

「スーパースポーツゼビオ」スタッフの小路さんから、ウォーキング補助ポールを使ったノルディックウォーキングについて教えてもらいます。

ノルディックウォーキングは4足歩行になることで、足・腰・ひざの負担を和らげるだけでなく、歩幅が広がり運動アップにつながります。ポールを使った準備運動で体をほぐしたら、いざ出発です。

 

伊保田港から、和田地区の「農家レストランげんきや和」まで、安芸灘をながめながら約6kmのウォーキングを楽しみました。「陸奥記念館」あたりでは、「周防大島町陸奥野営場」の飛行艇が目に飛び込んでくるや、皆んなでしばし撮影会となりました。「陸奥記念館」には、引き揚げによって回収された物品も展示されており、沈没現場の海を望む丘には慰霊碑と海底から引き揚げられた艦首、副砲、スクリューなどが展示されているそうです。

「どこから来たん?」「何をされてるんですか?」と時には島民の方との交流も楽しみのひとつ。心地よい潮風と青い海、美しい山々に癒やされながらの島ウォーキングは最高です。

 

「農家レストランげんきや和」の素朴な手料理をいただく!

昼食は「農家レストランげんきや和」で和田の農作物や魚貝を使った素朴な手料理をいただきました。

メニューは、豆腐とひじきと鶏肉のハンバーグ、ポテトサラダ、エビのかき揚げとキスのフライ、茄子の煮浸し、アカモクの味噌汁、タコ飯など。どれも、地元の漁師さんや農家さんから調達した素材を使い、地元のお母さんたちが手作りしました。体に優しい、あったかい手料理にウォーキングの疲れも吹き飛びます。「おいしいね」「優しい味じゃね」と大好評。

「げんきや和」の代表 佐藤哲夫さんと美智子さんご夫婦は、神奈川県出身で、元教諭。周防大島町が気に入って2007年にIターンし、元気な地域づくりのために奔走中だそうです。 お店の1Fには地域の特産品を販売するスペースがあり、ハワイとゆかりの深い大島ならではの素敵なアロハシャツや手作り品が並んでいました。

椋野港大津島港へ

昼食後は貸切バスで約30分、椋野港へ。おさんぽクルーズの参加者と一緒にはやしおに乗り込み、回天記念館のある大津島へ向かいます。

 

デッキでは、カメラを構えてシャッターチャンス狙う人が大島大橋、上関大橋をくぐる瞬間を待ち構えます。船内では歩き疲れてしばし休息の人あり、おしゃべりに夢中の人あり、それぞれの過ごし方を楽しみます。

「万葉集にも歌われたハート型の『祝島』は、不老長寿の秘果「コッコー」が自生する温暖な島・・・」ガイドさんの話が子守唄のように聞こえた方も多かったのではないでしょうか。

 

『回天』の記念館と訓練基地跡を訪ねて

周南市大津島・馬島港に到着。港から徒歩で約10分。色とりどりのアジサイが咲き誇る木陰の坂道を抜けると、緑の美しい小高い丘の上に回天記念館はあります。

太平洋戦争の末期、『天を回らし、戦局を逆転させる』という願いを込めて、人間魚雷「回天」は誕生しました。魚雷に大量の爆薬を搭載し、自らが操縦して敵艦に体当たりするという特攻兵器です。当時、訓練基地が置かれたここ大津島には、全国から20歳前後の精鋭たちが集まり、厳しい訓練を繰り返しました。やがて祖国を守るため、多くの若者がここから出撃していったそうです。

記念館では、「回天」に関わる遺品・資料の展示を中心に、回天の歴史や時代の背景、当時の生活などを紹介しています。松本館長のお話と遺書の朗読には、みなさん涙が止まりませんでした。

回天記念館を訪れる人は年間約15000人。2006年に回天をテーマにした市川海老蔵さん主演の「出口のない海」公開時には約24000人が訪れたそうです。

戦艦陸奥の鉄で作られたという鐘をつき、回天の模型、回天発射場の遺構を見学しました。調整工場から訓練基地へ回天を運んだトンネル内の床面には、トロッコのレール跡が残っています。また、回天発射訓練基地跡には回天を海面に揚げ降ろししたクレーンの跡も残っていました。

馬島待合所の心地よい海風が吹き抜けるウッドデッキで一休みしたら大津島ともお別れです。みなさん、いろいろな想いを抱えた様子で帰路につきました。

最期に、「スーパースポーツゼビオ」さんからお土産に、暑さ対策に首を冷やす「アイスクーラー」や商品割引券をいただきました。ありがとうございました。

スーパースポーツゼビオ 広島八木店
広島県広島市安佐南区八木2-16-10   TEL 082-873-3325
URL http://www.supersports.co.jp/shop/supersports/252/

 

スーパースポーツゼビオ 広島アルパーク店
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